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| 写真週報 断じて仇を討たん |
| 情報局編 昭和18年6月16日号 |
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| 表紙 |
 |
写真週報
情報局編集
6月16日・第276号・10セン
断じて仇を討たん
昭和13年2月12日第三種郵便物認可
昭和18年6月16日発行(毎週1回水曜日発行)
第276号 |
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| 時の立札 |
 |
昭和18年6月16日(水曜日)第18号
戦局はいよいよ苛烈である
ガダルカナル アッツ
敵反攻の鋭鋒いづこを狙うとも
われに不動の戦略態勢あり
ガダルカナル アッツ
玉砕せる殉国の雄魂に酬いんと
悲憤心魂に徹し
我等一億いま戦線にあり
時の立札は他への転載その他に御利用下さい |
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| 山本元帥の国葬 |

粛然、霊車日比谷の
葬場に入る |
一億国民が、限りなき痛憤と深い哀悼の裡に、
故山本元帥の国葬は、
畏くも勅使ならびに御使の御差遺、
各宮殿下の御拝礼、御代拝を仰ぎ6月5日、
深緑薫る日比谷葬場において厳かに
執り行われた。
世界を驚倒させ、敵米英を畏怖せしめた
元帥の偉勲を偲ぶとき、その御霊を送り奉る
われら一億の感慨は、そくそくとして迫りくる悲愁の念と、
それを乗り越えた敵撃滅の固き復仇の誓いとともに
一人鬱勃たるものを覚えた。
されど、尽きぬ名残のうちに
「元帥海軍大将正三位大勲位功一級山本五十六墓」
のしるべは、南海の潮騒に似た松風そよぐところ、
多摩の一角に太く高くたてられ、死してなおわれらと共にある
元帥の英霊は太平洋の守護神として
永えに神鎮まったのである。 |
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| アッツ島に玉砕す |

撮影、陸軍省
山崎保代陸軍大佐
|

撮影・陸軍省 |
大本営発表(5月30日17時)
一、「アッツ」島守備部隊は5月12日以来、
極めて困難なる状況下に寡兵よく優勢なる敵に対し
血戦継続中の所、5月29日夜、
敵主力部隊に対し最後の鉄槌を下し
皇軍の神髄を発揮せんと決意し、
全力を挙げて壮烈なる攻撃を敢行せり。
爾後、通信全く杜絶、
全員玉砕せるものと認む。
傷病者にして攻撃に参加し得ざるものは
之に先だち悉く自決せり。
我が守備部隊は二千数百にして、
部隊長は陸軍大佐山崎保代なり。
敵は特殊優秀装備の約二万にして、
5月28日までに興たえたる損害
六千を下らず。
一、「キスカ」島はこれを確保しあり
|
昭和18年5月29日
遂にアッツ島守備隊全将兵は玉砕した。
敵大軍アッツ島上陸の報を知るや、われら国民の
ひたすらに祈り、ひたすらに待ったものは、
涙とともに聞いたあの悲報だったであろうか。
だが、ついに悲報は天を飛んでわれらの耳に達した。
「他に策なきにあらざるも万一を僥倖し、
武人の名を汚すべきにあらずと覚悟し、
部下一同も莞爾として共に死に邁く」と
絶海の孤島に敵2万余の大軍を邀えうち、
血戦2旬、優に六千に余る損害を興えつつも、
部隊もまた二千数百名中のこるもの僅かに百数十名、
ここに山崎部隊長以下全将兵は
こぞりて死につかんと決意し、
29日夜暗を期し、敵主力集団を求めてこれに突入、
大鉄槌を下すとともに全員玉砕して果てたのであった。
これに魁けて、行を共にし得ざる病み傷つける将士は、
悉くわれとわが命を断って血の餞となし、
魂魄戦友と共に敵陣深く突入したのであった。
その戦闘の凄絶さ、その闘魂の熾烈さ、
真に鬼神もまたさけざるを得なかった
ものがあったことは、察するに難くないのである。
凛とした一語を最後に、
アッツ島の電信所は呼べどついに応えることなく、
永久の沈黙に帰った。
だが、われら国民の耳になお聞こえるではないか、
あの勇士等の雄叫びが、
−一兵の増援を求めることなく、
「小官現存する限り当方面何卒御安神賜り度」
云々の便りを銃後に寄せた山崎部隊長を中心とした
将兵の満々たる自信と、鉄石の闘魂をもって戦い抜き、
ついに悠久の大義に生きた無比の皇軍精神。
これに応えるものは誰だ。
この勇士に続くものは誰だ。
この勇士の尽忠無比の生命を不滅のものとするのは誰だ。
われら一億、今こそ戦いの生活に徹し、
この勇士の屍を越えて、
敵米英に総突撃を敢行しよう。 |
| キーワード「アッツ島の戦い」へ行く |
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| われら一億英魂に応えん |

情報局総裁 天羽英二 |
今や内外の情勢は洵に重大である。
皇国の隆替はこの大戦にかかり、
戦争の完遂は現下我々の努力による。
政府はこの時局に対処して、決戦体制を一弾と強化しつつある。
一億国民は、各々の職域において、自らの責任において、
米英降伏のため、名を捨て、身を捨て、
一切を捧げて戦力の増強に挺身せねばならぬ。
今は徒に兎や角言っている時ではない。
ただ戦争に勝ち抜くための実行あるのみである。
宣戦の大詔の奉戴実践に邁進し、御信キに
応え奉るあるのみである。 |

48社丸(漁船)船長
高野政吉さん(46)
福島県四倉町 |

農家
小池 英さん(58)
茨城県櫛形村
|
報道があった晩、
いんぢやけて、いんぢやけて(口惜しい)
ねむらんかった。
おいら、なんつったって、サカナとんねっか
御奉公になんねえだから。
潜水艦なんか出たら潜望鏡
ぶっつぶしてやっべ・・・・・ |
戦争だもん、
手が足りねえのはあたりまいだんべ。
・・・・うんだども。
腹へってはいくさになんねえがんな・・・・
おら百姓だから、いくつになったって
野良に出っさ、
若いもんは戦地で一生懸命やってもらうべ・・・・ |

食料増産は、国民皆勤でやり抜こう
宮城県古川町郊外にて |

大日本婦人会会員
菅野花代さん(52)
宮城県古川町台町副部長 |

砂糖卸商(傷痍軍人)
宍戸市太郎さん(31)
宮城県古川町 |

女子青年学校生徒
藤本千登美さん(17)
宮城県古川町 |
お手伝いさしてもらっています。
少しでもお役に立てば、
ほんとうに喜んでいます。
わたしら出来ることだら何んでも
さしてもらいます。
何んでもやります。
田植は難しいでしょうが、
一生懸命やれば・・・・ |
商報の勤労奉仕です。
負傷ですか、中支です。
右手が一寸不自由なんですが、
田植のお手伝いぐらいなら
できますョ。
みんな奉仕だなんて気持は
ありません、
やらなきゃいられない気持ちです。 |
ほんと、くやすいネ、
あんなくやすいこと、
なかんべっちゃ・・・
千登美さんもその友達も、
これ以上はどうしても
語ってくれなかった。
ただ、せっせと植えつづけるだけ。
そうだ、全国民は
ほんとうに口惜しいんだ。 |

採炭夫
遠藤久吉さん(53)
天山採炭株式会社 |
勤続30年、もうそろそろやめろ、
なんていう奴もいる、こんな時期に。
30年怪我一つせずにやってきた。
まだまだやれる。経験が物を言う。
15本かかる発破を
12本で間に合わせるとか、
若いもんには負けない。 |
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洋裁学院長
安藤利雄さん(32)
福島県郡山市 |

事務部長
中村 豊さん(42)
天山採炭株式会社鉱務所 |
勤労報国隊員は私以下50名です。
一ヶ月頑張ります。
辛い、とんでもない。
みんな、あたりまえなこつと思っています。
なかには、商売がえして残ろうと
いってんのもいます。
炭鉱は噂と違って
実に働きよいところです。 |
あの報せがあった時、
全山悲壮というか、何というか。
やろう、あの気持。
もう理屈をいっているときじゃない、
みんな分り切っているんだ。
勿論、ときどき方向を与えてやる
必要はあります。
あとは実践、
一丸となって掘り抜くんだ。 |

飛行機養成工
奥田末男さん(27)
福岡県採鋼所村 |

村井ヨシさん(75)
宮城県仙台市 |
九州の炭鉱から会社の都合で
富山県の飛行機工養成所にゆきます。
ただ今、宮城を拝めたんで、
思い残すことはありません。
そう思うと、ここにこうして立っていることさえ、
もどかしくなります。
一刻も早く生産の槌がふりたい。 |
孫の結婚式に、田舎から出て来ました。
式が済んだ後、箱根にいったんですが、
着いた晩に北の出来事を放送で聞き、
こりゃ済まない、と
直ぐ東京に帰りました。
遊山など勿体なくて出来ません。
もう、今日田舎へ帰ります。 |

船大工
横山政雄さん(31)
福岡市北浜町 |

防空群長
丸谷信吉さん(34)
東京市豊島区 |
あたしも軍籍にある身です。
工務長の朝礼のお話は聞くまでもなく、
くやしくてなんなかった。
海ば制するたァわれわれ日本人だ。
その基礎てぇいいますか、
そういったものはあたし達の腕にある。
うしろの船も今年の計画船ですやなァ。 |
実戦即応の訓練あるのみです。
投下爆弾の現示が家の前だったり、
四つ辻であるなどは遊戯です。
それが二階の居間であり、
身を辛うじて入れる路地に、
抜打ち的にやらねばならない。
この意気でやりましょう。 |

元洋服商
高橋藤吉さん(48)
東京市四谷区 |

業務課長
伊賀秀雄さん(45)
関東配電株式会社 |
こん畜生、と思いましたね。
役員でございと腕章を巻いて
威張っている時じゃありませんや。
自分が真先立って転業しなきゃあ駄目だ、と
軍需品のミシン下請工場に転じましたよ。
人のためじゃあない。
この踏切りが大切なんだ。 |
電力は現在のところ豊富だ。
だからといって一般家庭で浪費は出来ない。
米英を撃つための軍需品を、
この電力で造らねばならない。
冬季の電力減から来る生産力の減退を、
いま深夜の夜業を兼ねても
補うことが大切なことである。 |

警防団長
佐々木久弥さん(4−)
大阪市東区 |

町会長
鈴木源治郎さん(56)
東京市京橋区 |
私らかて国土防衛の戦士です。
班長を非常召集して、空襲は必至やさかい、
しっかり頼んまっせ、
と最後に一発気合かけたら、
みんなしっかりやるぞ、と言うてくれたときは、
ほんとにうれしはした。 |
一億一丸です。
それには先ず一町一丸が先決だ。
アッツの感憤をもって、
今こそいざこざを一掃して国債の消化に、
貯金に、職域を通じて米英へ
「火の玉」体当たりを敢行すべきときです。 |

主婦
真鍋常枝さん(46)
東京市麹町区 |

豆腐商
尾島利二郎さん(40)
京都市上京区 |
主婦の唯一の務めは
家の中をしっかり治めることです。
ごく悪質の闇は別として、
日用品の闇は一家の主婦が
戦争生活に徹しておれば
横行しない筈です。
アッツ島で玉砕した勇士の
鮭ばかりの生活には
全く泣けました。 |
今日(アッツ島に関する大本営発表の日)
という日は、一生忘れられまへん。
お国のお役に立ちたいばっかしに、
市役所へゆきまして、
何んでもええよって使うとくれやすと
頼み込んだら、
市電の雑役夫があるといやはりました。 |

主婦
上田くにさん(40)
大阪市住吉区 |

訓導
金子尋夫さん(41)
東京市櫻国民学校 |
胸が一杯で何んにもよういえまへんでした。
女でもじいっとしてはおれまへん。
えらいこっちゃ、と
子供たちに聞かせましたが、
「きっと仇をとって上げるよ、母ちゃん」
といってくれたときは、
子供に教えられた気がしました。 |
山本元帥の戦死から、
古今に類のない大切な戦争であるということ、
「小官現存する限り・・・」という
山崎部隊長の旺盛な責任感にひどく打たれた。
この感激を実行に移すならば、
「児童の体力を練る」ことを第一とする。 |

港湾労務者
田端栄太郎さん(55)
東京船舶荷役株式会社 |

汐留駅駅手世話係
平田林蔵さん(55)
|
わしらは、文句をいっている暇なんかないよ。
ほい来た、ほい来た、と大事な荷が
次ぎから次ぎに降ってきてな。
ほら、こりゃ米だ。
お互、頑張ろうじゃないか。
足腰が立ってる間は、
荷役は引受けるぞ。 |
私たちも戦線にいる兵隊と同様に、
黙々と貨車を相手に格闘しています。
もし自分たちの不注意から、
輸送線が混乱したらということを考えると、
ぞっとします。
一刻を争って前線に送られる
兵器が立往生してしまうからね。
勝つためだ。
押した、押した。 |

熱海駅長
三尋木銀治郎さん(53) |

早稲田大学生
小鞠霧治さん(22) |
アッツの発表があった直後でさえ、
この駅の乗客の中には、
途中下車の制限があるのに、
無理をして許可してくれという者や、
甚だしいのは、
陸軍病院にいる知人を見舞いたいから、
と出鱈目をいって途中下車をしようという
不都合な者までがいる。
また、博多や大阪行などの切符を捨ててまで
下車するような客が一日に、
多い時は百五、六十名もいる。
なお一層の自粛が絶対必要なわけだ。 |
これが血みどろな戦争の本質だと感じた。
ペンを銃に持ち換えて、
祖国の決戦に立つ秋が来た。
われわれはいわゆる「学校教練」をかなぐり捨てて、
銃剣の突撃を学ばねばならぬ。
躊躇なく敵を突き刺すことが
勝ちの絶対だ。 |
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| 生産戦にもきっと勝つぞ |

これで敵をやっつけるのだ。
直接敵をやっつける兵器をつくれるというのは
何たる光栄だろう。
決して前線には負けないぞ。 |

兵器を造る我等だ。
その日その日が
「身戦場に在り」の実践だ。 |
OO製作所所長
野口松一さん(56)
元帥は「身戦場ニ在リ」を実践され、
遂に戦死されましたが、
銃後にあるわれわれが使うには
少し僭越な標語であると思ったが、
特におゆるしを得て
当製作所の標語としてきました。
いまこそ、その精神が工員すべてに
浸透していると申すことができます。
その例として、過日、発動機の
暗夜組立をやってみたところ、
あの部品数千点からある精密度の高いものを、
日中以上の成績で組立てたのでした。
身兵器工場に在るかぎりは、
一言半句の不平をいうべきではない。
これが私共の実践しているところで、
あの発表以来、
平時より三十分の早出で仕事をしています。 |
OO製作所仕上工長
高林博登さん(37)
私ども産業戦士の米英撃滅に突進せんとの
火のような熱意、敢闘精神は
各職場に沸き上っています。
第一線で皇軍将兵と生死を共にする
兵器を造る私どもは、
兵隊と一緒に突撃するつもりで、
この職場を死守します。 |
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| 貯蓄は銃後の義務だ |

大日本婦人会は総裁東久邇宮妃殿下の台臨を仰いで
5月31日、東京日比谷公会堂で、
銃後女性の決意を固める
「経済決戦婦人大会」を開催した。 |
不可能と思われることを可能にすることが戦争に勝つ秘訣です。
今年の貯蓄目標額は270億円だ。
一口に270億というが、この数字はべら棒に大きなものです。
よくいわれる例ですが、神武天皇が御即位されてから、
毎日100円づつ使ったとしても、
今まで2603年の間に1億円は使いきれません。
その1億円の正に270倍です。
一体、そんな膨大な額の貯蓄ができるだろうか。
この答えは昨年立派に果たしました。
しかし、その昨年に比べても、
今年はなお40億円の増加です。
なかなか生やさしいことではありません。だが、不可能ではない。
これを不可能視したり、弱気をいっては
戦争に負けることです。
断然貯め抜かねばなりません。
もはや貯蓄は犠牲ではなく、義務です。
若し、この義務をわれわれが履行しなければ、
前線の将兵に弓を引く
裏切者の汚名を着なければなりません。
第一線で戦死された山本元帥や、
アッツに玉砕した勇士の英霊に応えるために、
われわれは敢然と貯蓄に邁進しましょう。 |
 |
(左)品川区の各戸に
徹底した貯蓄の実践ぶりは、
飯田さん宅においても実践されている。
今日の台所から出た貯蓄額は
金30銭 |
(右)アッツの憤激は爆発し、
東京品川区の大日本婦人会の幹部は、
アッツの皇軍勇士に続け、と
増額貯蓄の即時実行を申し合わせた。 |
 |
大阪市阿倍野区昭和町5丁目町会は
緊急常会を開き、荒木さんの提案で元帥の遺勲を偲ぶ
「五十六銭貯金」を満場一致で可決し、
一口56銭、口数は自由で早速はじめられ、
仇を討とうの決意を実行に移した。 |
 |
(左)増額貯蓄の実行を
申し合わせた幹部たちは、
即日推進員となり、
軒並みに増額の運動を開始した。 |
(右)区内の娘さん達で結成された
女子勤労挺身隊は10日交代で
軍需工場に働き、
得た報酬の半額は貯蓄に、
半額は国防献金にしている。 |
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| 皆んなで芋を作ろう |

(上)世界最大の甘藷苗床から、
帝都に送る二百万木の苗を切り取るのに
内原では日本国民高等学校生徒を
総動員して大童だ。
(中)「飯郷」は7、8寸から1尺の苗で、
葉が7本以上ついている。
(下)内原では、一坪で19貫もとれたという。
さあ、今年の秋が楽しみだ。
わが家ではどれ位穫れるかな。 |
「東京で一軒百貫は甘藷を作るように
して貰わなければ・・・」
と、内原訓練所長加藤寛治氏は意気込んでいる。
食糧増産に農村が必死の時、
都会に住む私達が半坪の空地でも
剰さず利用して、農村の負担を軽くする
ことは義務だ。
去年は豊作だった上に外米があった。
今年はその外米を運んだ船が、
戦争になくてはならぬ物資を運んでいるのだ。
米が足りないと不平を洩らすことは、
軍需物資を引きおろして
外米を送れと求めることだ。
私達は一寸の荒撫地も耕そう。
武器を送るために、戦争に勝つために、
食料は自分たちで作ろう。
元来、甘藷は苗七分作といわれる位で、
苗の良否で収穫が七分まで決まる。
今度東京に送られてきた「飯郷」は、
内原が苦心の結晶だけあって、
日当りのよい所なら
丸々とした藷が一坪三貫匁ぐらい収穫でき、
しかも栽培しやすい優秀な苗である。
甘藷は湿った土地でない限り、
大体どんな土地でも栽培出来るが、
排水がよく、日当りがよく、風通しがよい、
と三拍子揃った土地ならうってつけである。
↓続く |

(左)苗にかける土は細かく砕いた土でないと
胚芽が出にくい。
また、かけ土をふんだり、おしつけたりしてはならぬ。
(右)畝幅は四尺とし、
畝の高さは一尺五寸位にし頂を蒲鉾型にする。
この畝の中で藷が大きくなるのだから、
思いきって大きくした方がよい。 |
↑続き
畝を作る前
枯草、藁、縄、筵、ゴミ等を腐らせて作った
堆肥を坪当り一貫匁と、灰百匁を
土とまぜ合わせておくと、肥料の代りになるが、
これは苗を植付ける一ヶ月前にしておかないと、
藁等が地中の窒素を吸つけて藷の成長を妨げる。
畝幅はごく排水のよい所で三尺、
その他の所では四尺にし、その高さは乾燥した土地なら
一尺二寸、湿った土地で一尺五寸位にして
先を蒲鉾型にする。
二尺幅の畝では増産は望めない。
思い切って畝を高く大きくせねばならぬ。
根のない苗を植付けるのだから、
晴れた日の朝や日中、風の強い日は避ける。
天気相手で、思う通りにゆかないが、
風のない曇った日の夕方が一番よい。
苗が配給された時は切られてから二、三日経っているから、
なるべく早く植付けた方がよい。
植付けるのには
先ず畝の頂きに、一寸位の深さの溝をつくり、
その中へ苗を水平にし、根方を少し下にむけ、
芽先二、三寸だけを土から出したまま
細かく砕いた土を軽くかける。
苗についている葉は必ず一枚々々地上に出しておく。
親葉一枚を失えば藷百匁を失うことになるから、
葉は大切にせねばならぬ。
ひどく乾燥した土地に植付けねばならないときは、
溝を二寸位に深く掘り、
葉だけを出して土をかぶせ、
後日活着してから前のように植え直す。
↓に続く |

(左)苗の間は一尺位おく。
つまり、一坪に長い苗なら四本、
短い苗なら五本植えられる。
この時、葉がしおれていても
二、三日で生々して来る。
(右)畝の頂きに一寸の溝を掘り、
その中へ苗を水平にして、
芽先二、三寸だけは上から出して、
土を軽くかける。
葉は必ず一枚々々土から出す。
(下)どんな荒地でも、
耕して甘藷を植えよう、
半坪の空地でもお役に立てる時なのだ。 |
↑の続き
苗と苗との間は
一尺あけて一坪に四、五本植える。
植付けた時はしおれていても、
二、三日すれば葉が起き、ピンと張り活着する。
植付け後、日照りが続いたら
日光が葉に直射しないように芝草、
新聞紙等で覆いをし、
水をやる場合にも葉に水をかけないようにする。
苗が活着したら、この覆いはとる。
植付の時
芽先をごく僅か指先でつまみ、
最小限に切って摘芯するが、一寸も二寸も
切ってはならない。
摘芯で刺激されて、二、三週間後に
芽先の芽が三、四寸に伸びて来るから、
再び摘芯する。
摘芯しないでおくと芽先二、三本の茎だけが
急に五、六尺も伸びて、
他の脇芽が発育しなくなり、
葉ばかり大きくなる。
また脇芽がすっかり出ても、それは不揃いだから、
そのうち大きいのを摘芯して揃え、
平均して藷を発育させれば申分ない。
都市でこれまで野菜を作っていたような畠は、
甘藷を作るには土地が肥えすぎている位だから、
糞尿などの肥料はやらないで、
秋の収穫を待つ方がよい。 |
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| 受信室 |

女学生が勤労奉仕
宮城県 一瀬次郎
 |
増産の新らしい決意も逞しく、
農家はいま猫の手も借りたいほどの
農繁期に入っているが、
食料増産、国民皆勤の声に応えた
宮城県古川町裁縫女学校の生徒たちは、
本石米で名高い東大崎村に
泊りこみの勤労奉仕を続け、
田植から共同炊事、または託児所などで
地元の人も驚くほどの
協力ぶりをみせている。
|
男にまけず
私達も増産に邁進しましょう、と
諏訪郡富士見村女子青年団では、
馬耕の講習会を開いて、
装具の付け方扱い方から、
実地指導を受けた。
一生懸命に習ったので、
皆今ではもう一人前に
馬耕が出来るのだ。 |

馬耕講習会
長野県 三橋雅次 |

★表紙 |
折谷助次君は三宝から静かに土器をとり、
神官は御酒を注いだ。
彼はこれをおし戴きつつ一瞬、
全霊を以て神に祈り、神に誓った−
征って参ります−
アッツ島の悲報が全国民の胸を刺した
あの日あのとき、
既に栄えあるお召しをうけていた折谷君は、
ラジオの前で唇を噛みしめ、
悲憤にないたのだった。
−俺は必ずこの仇を討つぞ、
討たでおくものか−
折谷君は壮行式の今、
神の御前に更めて誓うのだった。
海軍関係写真の複写複製は
海軍省承認済(第5242号) |
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| 照準器 |

貯蓄数え歌 白路 徹作
大東亜戦争漫画日誌 益子善六作 |

貯蓄数え歌
一つとや
一人々々が兵士です。
弾丸切手で戦おう、戦おう |

貯蓄数え歌
二つとや
古物生かし間に合わせ
買ったつもりで
貯めましょう、貯めましょう
(セリフ)アッ、案山子ノ着物ダッタノネ |

貯蓄数え歌
三つとや
みんなそっくり手をつけず
ボーナス貯金を
誓いましょう、誓いましょう
(旦那が持っているもの)国債 |

貯蓄数え歌
四つとや
予算をたててギリギリに
きりつめ貯金で
貯め切ろう、貯め切ろう
(壁の張り紙)予算・月給−貯金=家計 |

貯蓄数え歌
五つとや
いつまで続こうとこの戦さ
銃後も貯金で
頑張るぞ、頑張るぞ |

貯蓄数え歌
六つとや
無敵海軍の戦果には
建艦貯金で
応えよう、応えよう
(セリフ)大本営発表、帝国海軍は・・・ |

貯蓄数え歌
七つとや
何が何んでも貯め抜くぞ
敵を降参
さすまでは、さすまでは
(吹っ飛ばされているもの)
ルーズベルトとチャーチル |

貯蓄数え歌
八つとや
止めよう身勝手贅沢を
不自由忍んで
みな貯金、みな貯金 |

貯蓄数え歌
九つとや
ここが辛抱のしどころよ
タバコもお酒も
みな献納、みな献納
(壁の張り紙)欲しがりません勝つまでは |

貯蓄数え歌
十とや
尊い護国の英霊の
武勲を偲んで
貯め抜こう、貯め抜こう
(下敷きになっているひと)
ルーズベルトとチャーチル |

大東亜戦争漫画日誌 |
(上)重慶への表玄関を急襲占領
(雨台山に上がる日章旗と
帽子を飛ばして驚く蒋介石)
(中)米鬼なおもわが病院船を銃爆撃
(ルーズベルトの顔をした爆撃機が
ばいかる丸、あらびや丸を爆撃中)
(下)米英会談うやむやに閉幕
(ゴミ箱に捨てられた太平洋第一主義と
欧州第一主義の書類) |
(上)産業陣営、アッツ島の復仇を誓う
(下)アメリカ 罷業の頻発に狼狽
(製鉄、自動車、造船、ゴムなどの
業界に追いかけられるアンクルトム) |

大東亜戦争漫画日誌 |
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| 裏表紙 内閣印刷刊行物の普及機関について |

内閣印刷局発行の週報・写真週報その他の
官庁編集国書は全国各府県並びに重要地域に官報販売所を設置し
普及に当たらせております。
なお最寄の書店・新聞店・駅売店等でも取扱っておりますから
御利用下さい。(内閣印刷局) |
官報
販売所名 |
普及区域 |
所在地 |
電話 |
振替口座 |
| 札幌 |
北海道 |
札幌市北一条西1−3 |
札幌975 |
小樽13995 |
| 青森 |
青森県 |
青森市米町119 |
青森2328
青森2330 |
仙台6275 |
| 盛岡 |
岩手県 |
盛岡市肴町76 |
盛岡106 |
仙台28861 |
| 仙台 |
宮城県 |
仙台市東三番丁18 |
仙台688 |
仙台9475 |
| 秋田 |
秋田県 |
秋田市大町2−17 |
秋田2129 |
仙台6005 |
| 山形 |
山形県 |
山形市七日町516 |
山形150 |
東京3427 |
| 福島 |
福島県 |
福島市大町56 |
福島437 |
郡山249 |
| 水戸 |
茨城県 |
水戸市泉町1033 |
水戸47
水戸754 |
東京5441 |
| 宇都宮 |
栃木県 |
宇都宮市鉄砲町3234 |
宇都宮2606
宇都宮3378 |
東京78953 |
| 前橋 |
群馬県 |
前橋市曲輪町2 |
前橋4206 |
東京134340 |
| 浦和 |
埼玉県 |
浦和市仲町1−43 |
浦和213 |
東京25745 |
| 千葉 |
千葉県 |
千葉市通町66 |
千葉348 |
東京72514 |
| 東京 |
東京府 |
東京市神田区錦町1−2 |
神田3576
神田3592 |
東京174434 |
| 横浜 |
神奈川県 |
横浜市中区野毛町1−14 |
長者町5109 |
東京57175 |
| 新潟 |
新潟県 |
新潟市西堀前町六番町909 |
新潟903 |
長野3108 |
| 富山 |
富山県 |
富山市総曲輪454 |
富山3940 |
金沢19586 |
| 金沢 |
石川県 |
金沢市片町56−2 |
金沢31
金沢62 |
金沢31 |
| 福井 |
福井県 |
福井市佐佳枝中町52 |
福井112 |
長野3318 |
| 甲府 |
山梨県 |
甲府市柳町96 |
甲府2051
甲府2480 |
長野3318 |
| 長野 |
長野県 |
長野市大門町38 |
長野2124 |
長野124 |
| 岐阜 |
岐阜県 |
岐阜市七軒町24 |
岐阜2767 |
名古屋25651 |
| 静岡 |
静岡県 |
静岡市追手町33 |
静岡125 |
東京2237 |
| 名古屋 |
愛知県 |
名古屋市西区下長者町4−9 |
本局175
本局345 |
名古屋13520 |
| 津 |
三重県 |
津市西町1262 |
|
東京13149 |
| 大津 |
滋賀県 |
大津市丸屋町12 |
大津683 |
京都18033 |
| 京都 |
京都府 |
京都市中京区河原町通六角南 |
本局2329 |
京都20028 |
| 大阪 |
大阪府 |
大阪市西区土佐堀船町6 |
土佐堀736
土佐堀8035 |
大阪57561 |
| 神戸 |
兵庫県 |
神戸市神戸区栄町5−11 |
元町37
元町637 |
神戸9470 |
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・数字は一部漢数字を算用数字に修正しています。
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官報
販売所名 |
普及区域 |
所在地 |
電話 |
振替口座 |
| 奈良 |
奈良県 |
奈良市橋本町36 |
奈良2246
奈良3504 |
東京4017 |
| 和歌山 |
和歌山県 |
和歌山市新通1−29 |
和歌山164 |
大阪62 |
| 鳥取 |
鳥取県 |
鳥取市片原2−36 |
鳥取12
鳥取22 |
大阪9035 |
| 松江 |
島根県 |
松江市殿町63 |
松江136 |
大阪52484 |
| 岡山 |
岡山県 |
岡山市上石井184 |
岡山2840 |
岡山286 |
| 広島 |
広島県 |
広島市比治山町2 |
広島(中)4419 |
広島5854 |
| 山口 |
山口県 |
山口市中市7 |
山口136
山口582 |
下関18888 |
| 徳島 |
徳島県 |
徳島市中通町1−37 |
徳島2220 |
徳島292 |
| 高松 |
香川県 |
高松市西ノ丸町2 |
高松2145 |
大阪28788 |
| 松山 |
愛媛県 |
松山市湊町3−48 |
松山1314 |
大阪1678 |
| 高知 |
高知県 |
高知市升形町九日新館内 |
高知268
高知991 |
大阪58241 |
| 福岡 |
福岡県 |
福岡市春吉町土橋355−1 |
福岡(西)4681 |
福岡19841 |
| 佐賀 |
佐賀県 |
佐賀県庁教育課内 |
佐賀4 |
福岡25088 |
| 長崎 |
長崎県 |
長崎市台場町2−10 |
長崎1413 |
長崎1619 |
| 熊本 |
熊本県 |
熊本市紺屋今町7 |
熊本802 |
熊本211 |
| 大分 |
大分県 |
大分県庁大分県町村長会内 |
大分940 |
下関9230 |
| 宮崎 |
宮崎県 |
宮崎市別府町24 |
宮崎1124 |
鹿児島7580 |
| 鹿児島 |
鹿児島県 |
鹿児島市易居町2 |
鹿児島1691 |
鹿児島5203 |
| 那覇 |
沖縄県 |
那覇市通堂町1−46 |
那覇356 |
鹿児島5544 |
| 樺太 |
樺太 |
豊原市大通南6−1 |
豊原2212 |
樺太50 |
| 京城 |
朝鮮 |
京城府長谷川町93 |
本局4416 |
京城28286 |
| 台湾 |
台湾 |
台北市樺山町18 |
台北9668 |
台湾799 |
| 新京 |
満州国、
関東州、
北支及び
蒙古 |
満州国新京特別市順天区
永昌路502号 |
2−1950 |
新京2335 |
| 上海 |
中支、
南支及び
香港 |
上海北四川路839号 |
上海40882
上海42226 |
福岡40721 |
| 南方 |
南洋群島、
海南島、
仏印、泰、
ビルマ、
マライ、
スマトラ、
ジャワ、
フィリピン、
ボルネオ、
セレベス及び
パプア島 |
東京市神田区淡路町2−9
日本出版配給株式会社内 |
九段・
自4110
至4119 |
東京175519 |
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| 奥づけ |
 |
写真週報(禁転載)
昭和18年6月16日印刷発行
編集者 情報局
東京市麹町区永田町1−1
印刷者・発行者 内閣印刷局
東京市麹町区大手町
定価
一部10銭(送料1銭)
(外国郵送に依る地域は送料共一部19銭)
▲特大号の場合は其の都度御払込金より
差額を申受けます。
申込所
全国各地官報販売所
書店・駅売店
新聞販売店
写真材料店
|
本誌を回覧に
本誌を、隣組や職場で回覧するなど、
出来るだけ有効にご利用ください。
前線慰問にも
またお読みになったら本誌を
前線慰問に送りましょう。
送料は内地と同様で帯封あるいは
開封にして第三種と明記すれば、
一部1銭です。
本書の大きさは国定規格A4(週報倍判) |
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